京都市上京区の一条通に、堀川にかかる橋「一条戻橋(いちじょうもどりばし)」があり、河津桜が見頃を迎えています。
一条戻橋(通称:戻橋)の歴史は古く、平安京が遷都された際につくられたそうです。
昔は「土御門橋(つちみかどばし)」とも呼ばれ、色々な伝説や怖い話が残っていて、京都でも有名なミステリースポットとして知られています。
安倍晴明を祀った「晴明神社」の近くにあり、晴明の式神もこの橋に眠っているといわれています。
ちなみに、橋にはこんな逸話が書かれた立札がありました。
漢学者である三善清行(みよしきよつら)が亡くなった時、父の死を聞いた子の浄蔵が京都に帰ってみると、その葬列は丁度この橋の上を通っていた。
浄蔵は棺にすがって泣き悲しみ、神仏に祈願したところ、不思議にも父・清行は一時蘇生して父子物語を交わしたという伝説から名付けたという・・・
との事。
他にも様々なお話がこの橋には残っています。
見事な桜を眺めながら、京都の歴史に思いを馳せてみてはいかがでしょうか?